松きのこ誕生秘話


松きのこは広島県世羅郡世羅町にてマツタケを研究していく過程で生まれたシイタケの仲間のきのこです。
世羅町は過去日本でも有数のマツタケの産地でしたが、最近では酸性雨・黄砂・松くい虫の異常発生などにより 年間100kg前後しか取れなくなっていました
その影響はマツタケだけでなく山の「雑きのこ」も姿が見えなくなっていくという状況でした。
きのこが山から姿を消すと、山の木が倒れたあとで木のセルロースを分解する者がいなくなり 倒木したままの木が蓄積される結果、土砂災害などの被害が起こりやすくなります。

そんな山の状態を改善するため、きのこを人工栽培し、山へ帰してやれないか この発想が松きのこ誕生の第一歩となりました。
害獣被害などできのこが育たない問題から、屋外栽培から屋内栽培へと移行し、様々な研究の中で1年物・3年物・5年物・7年物・10年物・12年物の 菌の中に椎茸菌を少しだけ加えてみると、今までにないきのこが発生したのです。
さらに研究を重ね、形の良いものから菌を培養し 優良選別の繰り返しを続けてきた結果「松きのこ」が誕生しました。